道の駅たまつくり(行方市)は夕日のために通う道の駅|霞ヶ浦と筑波山、しらうお、隣の動物園まで

茨城の道の駅、どこがいいの?と聞かれたら、まず答える一軒があります。

答え:道の駅たまつくり。ただし、夕方に行け。

土浦から国道354号を東へ走って、霞ヶ浦大橋を渡る手前。橋のたもとに、湖に向かって建っている道の駅です。鹿島灘へ出るドライブでも、ちょっと気晴らしに走る日でも、必ず通る道にあるので、この4年ほどで気づけば37回寄っていました(スマホの位置履歴を数えました)。

買い物もします。でもここに通う本当の理由は、湖と山と夕日です。

道の駅たまつくりの夕日は、なぜ特別?

霞ヶ浦に沈む夕日と筑波山のシルエット

霞ヶ浦の対岸に、筑波山がぽつんと立っています。その横に太陽が落ちていって、湖面が赤く染まる。風が止まると、湖が鏡になります。

見られるのは、日没の15分前から日没の15分後までの、30分だけ。 それより前は空が白いし、それより後は暗くなります。この30分のために時間を合わせて、駐車場に車を駐めて、湖畔に立つわけです。

湖に突き出た桟橋と夕日

東京にいた頃、こんな夕日を見るには海か高いビルに行く必要がありましたよね。ここは道の駅の駐車場を降りてすぐ。買い物袋を提げたまま見られます。

冬の夕方、テラスから見た霞ヶ浦と筑波山

季節でいちばん推したいのはです。空気が澄んで、筑波山の稜線がくっきり出て、夕焼けの赤が深い。息をのむ、という言葉をこの場所で覚え直しました。寒いので、車で待って、日没15分前に出てくるのが正解です。

夕焼けに染まる霞ヶ浦大橋

燃えるような夕焼けの霞ヶ浦

湖畔は歩けます。駐車場に駐めて、橋の下から湖沿いにぶらぶら歩くのが、ここでの定番の過ごし方です。

何が買える?メニューと霞ヶ浦の「湖の幸」

道の駅たまつくりの建物。行方市観光物産館こいこい

道の駅の建物は「行方市観光物産館こいこい」。行方(なめがた)市の直売所です。

ここで買うのは、しらうお(冷凍と釜揚げ)と、大粒のしじみ。霞ヶ浦は湖なのに、魚売り場が充実しています。しらうおは季節で入荷が変わり、公式サイトによれば夏には生の白魚も並ぶとのこと。あれば買いです。しじみは味噌汁にすると、湖の味がします。

白魚の煮干しのパック(2022年11月撮影)

氷の上に並ぶ大粒のしじみ(2022年11月撮影・当時Lサイズ1,200円)

公式サイトの看板商品は「鯉のうま煮」。一年中買えるロングセラーだそうです。ほかに白魚・わかさぎ・ナマズといった湖の魚、佃煮、行方産のさつまいも。行方はレンコンの産地でもあって、太いのがごろごろ並びます。

行方市産のレンコン(2022年11月撮影)

直売所の野菜売り場。紅芋と大根

フードコーナーのメニューで名物なのは、ご当地バーガー。アメリカナマズをパテにした「なめパックン」がいちばん人気で、鯉の「鯉パックン」、豚や鴨のバーガーもあります。軽食コーナーは10時〜16時(土日祝は17時まで)。夕日を見に来ると閉まっていることが多いので、食べたい日は昼に。支払方法は未確認なので、現金があると安心です。

フードコーナーのカウンターと「行方バーガー」のポスター

こいこいのフードメニュー(2022年11月撮影。価格は当時)

メニューにはうどん・そば、こいこいカレー、生乳ソフトクリームもあります。写真は2022年のものなので、値段は現地で確認を。

隣の動物園「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」はどんなところ?

旧・水の科学館の壁に残る「ここは、動物や自然を通し…未来へ届けるための遺跡です」の文言(2024年9月撮影)

道の駅の隣が「霞ケ浦ふれあいランド」という公園で、そこに2024年7月31日に開園した動物園「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえがあります。もとは1992年開館の「水の科学館」。2020年に休館して、その建物を改装して動物園になりました。

小型で触れる動物が中心です。カピバラ、ナマケモノ(2本指と3本指の両方)、モルモット、マーラ、ヤギ。カピバラは子どもが乗れるほど大きくて、餌を持っていると、写真のようにずいっと寄ってきます。開園直後、壁に描かれていた「キリン(概念)」(2024年9月撮影)

キリンは開園時「輸送できず秋以降」で、壁に絵が描いてあるだけの「キリン(概念)」だった時期がありましたが、いまは本物のキリンがいます。ビーバー、ペンギン、アルパカも。

枝にぶら下がるナマケモノ

こちらを見上げるカピバラ(2026年8月撮影)

屋内と屋根のある屋外が中心なので、雨の日でも回れます。 8月に海へ行く予定が雨で流れて、逃げ込んだのがここでした。通り抜けるだけなら1時間、餌やりで遊ぶと2時間。動物のおやつは入園料とは別料金で、寄ってくるのが楽しくて、気づいたら餌代だけで3,700円払っていました。楽しいほど課金が増える仕組みです。

トングでリクガメに餌をあげる

幼稚園から小学校低学年くらいの子が多くて、知り合いの子を連れて行ったら大喜びでした。このあたりで動物に触れる場所は限られるので、貴重です。

動物園の料金・時間(2026年9月時点・公式サイト)

  • 入園料:大人(高校生以上)1,650円/4歳〜中学生1,100円/3歳以下無料
  • 前売り:公式サイトかアプリで前日までに買うと大人1,430円・小人880円。アプリ会員は当日でも大人1,430円
  • 時間:10時〜16時(最終入園15時30分)
  • 休園日:水曜。祝日にあたる水曜は開園することがあるので、公式サイトのお知らせで確認を
  • 駐車場:終日無料(観光いばらき掲載)
  • 餌やり:入園料とは別料金
  • 注意:ペット同伴不可。園内は段差と曲がり道が多い。フラッシュ撮影禁止。手指の消毒を忘れずに

夏はじゃぶじゃぶ池、橋を渡れば水族館

霞ケ浦ふれあいランドの虹の塔

同じ公園の「虹の塔」のそばに、夏だけ無料開放される水遊び場「ざぶざぶ渓流」(通称じゃぶじゃぶ池)があります。毎年の期間と休みは行方市観光協会が告知するので、行く前にそちらで確認を。晴れた夏の日は動物園とはしごする家族で駐車場が埋まるので、午前中に着くのが無難です。

そして霞ヶ浦大橋を渡った先、かすみがうら市側にはかすみがうら市水族館。大人330円・小中学生160円、9時〜17時(市公式・2026年9月時点。休館日は市のページで確認を)。霞ヶ浦の魚や水辺の生き物が約100種と、手を入れて触れるタッチプール。小さいけれど、動物園のあとの〆にちょうどいい規模です。

駐車場と車中泊、夜のトイレ休憩は?

駐車場は無料で、とにかく広い。アスファルトの区画のほかに裏手の芝の駐車場もあって、臨時駐車場を含めるとかなりの台数が駐められます。何台かは数えられませんでした。大型車のスペースもあります。トイレがかなり大きく、店が閉まった夜も使えるので、鹿島方面からの帰りに安心して寄れます。

車中泊の車や休憩中のトラックも、まあまあいます。ただし道の駅の車中泊のルールは施設ごとに違うので、泊まるつもりなら公式サイトか電話で確認してからにしてください。

営業時間・アクセス

  • 住所:茨城県行方市玉造甲1963-5
  • 電話:0299-36-2781
  • 営業時間:9時〜18時(軽食は10時〜16時、土日祝は17時まで)
  • 定休日:年末年始を除き無休(公式サイト)
  • :常磐道 千代田石岡ICから約35分、東関東道 潮来ICから約50分。土浦から国道354号で東へ
  • 公共交通:JR常磐線 土浦駅からバスで約50分(観光いばらき掲載)。鉄道の玉造駅は廃線になっているので、現実的には車で

東京から来た友達を連れて行くなら

昼に着いて、動物園で2時間。道の駅でしらうおとしじみを買って、車で少し待って、日没15分前に湖畔へ。赤くなる霞ヶ浦と筑波山を30分見て、暗くなったら354号で土浦へ帰る。

茨城の道の駅は16駅ありますが、「夕日のために通う道の駅」はここだけです。

冬の夕方、時間を合わせて行け。湖が真っ赤になるぞ!!

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